暖かい家づくり

家づくりにおいて、多くのお客様が最優先事項にあげるのが断熱です。断熱にはさまざまな種類・工法があるため、しっかりとした知識を施工側も住み手側も理解し、住み手にとってどんな方法がベストなのかを考えることが大切です。中途半端な施工は結露やランニングコスト増の原因につながり、大切な家の寿命を縮めてしまうことも。また、快適な生活環境のためには断熱気密・サッシ・換気・冷暖房、トータルで計画していかなければなりません。お客様の生活スタイルに合わせた適正な断熱選びをご提案します。

1.壁面断熱素材・工法

高寺工務店では、日本の木造住宅で最も多く使用されているグラスウールを壁面断熱素材に採用しています。ガラスを繊維化して固めた断熱パネルで、繊維と繊維の間に無数の空気室が構成されるため、高い断熱性能が保たれます。また、グラスウールは主要な断熱材のなかでも低価格でコストパフォーマンスが高く、柔軟で復元性が高いのも特徴です。グラスウールのようなパネルを使うのではなく断熱材を吹き付ける工法もありますが、なかには次第にガスが抜けて経年劣化してしまう素材があり、木材の乾燥や収縮によって隙間ができる場合もあります。
さらにリフォームの際、吹き付け断熱は接着性能が高いため取り除くのに手間がかかりますが、グラスウールはパネルなのですぐに外せ、リフォームに対応しやすいというメリットもあります。
工法は予算に応じて行っていますが、柱の間や壁の内側に断熱材を敷き詰めた内断熱と、住まい全体を柱の外側から包むように断熱材を張る外断熱の両方をおすすめしています。内断熱として柱の厚さである120mmのグラスウールを入れ、その外側に100mmのグラスウールを外断熱として張る工法で、隙間なく覆うことで高気密で暖かい家を実現しています。

2.基礎断熱

基礎断熱は、床下空間も建物内部の一部と考え、家の基礎部分も断熱をする方法です。床下に冷たい外気を流し込ませず、床下空間を暖かく保つことで、床面での断熱施工は不要になります。基礎断熱の内側は発泡プラスチック系の断熱材・スタイロフォームを50mm設置。床下に使う一般的な断熱材で、シロアリの食害被害を防ぐ防蟻処理が施されたものですが、高寺工務店ではさらなるシロアリ対策のため、外側はシロアリ被害がないグラスウールで断熱をしています。土に埋もれた基礎部分から断熱をするのでしっかりと暖かく、その上からモルタル仕上げをするので、外側に断熱材が露出することはありません。

3.サッシ・防水・機密

建物の断熱性能が高まっている現在、住宅全体において窓から逃げる熱の割合は大きく、いかに補うかがたいへん重要になっています。冬場に窓から出ていく熱の割合は約5割、夏場に冷房の効いた室内から外の熱が入る割合はなんと約7割が窓だと言われています。つまり窓を断熱することが、冬暖かく夏涼しい家づくりに最も効果的なのです。
よくあるアルミ製のサッシに一重(単板)のガラスを使った窓は非常に低性能のため、最近では少しずつ断熱性が高い樹脂サッシが普及し始めています。また、ペアガラス(ペアサッシ)と呼ばれるガラスが2枚になったサッシも多く普及しており、さらに1枚ガラスを追加したトリプルサッシも注目されています。高寺工務店ではご予算に応じてさまざまなサッシや窓をご用意しています。

4.屋根の断熱・空気の流れ(換気)

室内の熱は屋根からも逃げていくため、屋根断熱も必要です。高寺工務店ではグラスウールを粒状にしたものを、50cmを基準に専用マシンで隙間なく吹き込む工法を採用しています。また、屋根の垂木間にはスタイロフォームを施工しています。
換気面では室内の暖かい空気を逃さないために、EC(直流)モーターによる熱交換換気システムを採用。熱交換によって外気を室内の温度に近づけてから内部に取り入れるシステムで、熱交換率は85%ほどと高性能です。装置はフィルター交換などメンテナンスが必要ですが、室内の物置や洗面所など気にならない場所に設置します。
ただしコストやメンテナンス面が気になるお客様には、排気にのみ換気扇を使用し、吸気は各部屋に設けられた吸気口から自然に取り込む第三種換気というシステムをおすすめしています。この方法でも室内は十分に暖かいため、ご予算や必要に応じてご提案しています。

5.断熱機密検査

高気密・高断熱工法で施工をした住宅の全棟で気密検査を行っています。専用の測定装置を使って室内の空気を外に排気し、サッシ等も含めた断熱性能の総合評価として室内の気圧を測定します。高寺工務店では気密検査専門の業者に断熱パネルや熱交換換気システムの設置から気密検査まで依頼しており、気密検査の結果は最終的に報告書としてお客様にお渡しします。
なお、気密性はC値、断熱性能はQ値でチェックします。C値とは住宅の延床面積に対する「隙間面積」の割合を示す数値で、ゼロに近いほど隙間が少なく気密性が高いことを意味します。Q値とは延床面積に対する熱損失量の多少を示す熱損失係数で、小さければ小さいほど住宅の断熱性が高いことを意味します。

5.断熱機密検査

高気密・高断熱工法で施工をした住宅の全棟で気密検査を行っています。専用の測定装置を使って室内の空気を外に排気し、サッシ等も含めた断熱性能の総合評価として室内の気圧を測定します。高寺工務店では気密検査専門の業者に断熱パネルや熱交換換気システムの設置から気密検査まで依頼しており、気密検査の結果は最終的に報告書としてお客様にお渡しします。
なお、気密性はC値、断熱性能はQ値でチェックします。C値とは住宅の延床面積に対する「隙間面積」の割合を示す数値で、ゼロに近いほど隙間が少なく気密性が高いことを意味します。Q値とは延床面積に対する熱損失量の多少を示す熱損失係数で、小さければ小さいほど住宅の断熱性が高いことを意味します。